JOJOの奇妙な冒険 ~俺とJOJOとの出会い編~

BytakumiP

今まで食べた食べ物で一番おいしかったのは何?
今まで聞いた音楽の中で一番よかったのは何?
今まで見た景色で一番美しかったのはどこ?

みんなは、こういった問いかけに即答できるだろうか?
まぁ出来る人もいるだろうけど、俺は出来ない。

マジで腹へって死にそうなときに食ったラーメンはいつも以上にうまかったし、本当に仕事で疲れきってヘトヘトになりながらいつもの飲み屋にたどり着き、『お疲れさん』と言って出されたビールに、俺は涙を流した。
泣ける音楽や戦慄を覚える音楽もあるし、地球の壮大さを感じさせる景色や絶望的な気持ちになるほど空虚な場所もあるだろう。
つまり、上に書いたような疑問の答えは、その時の気分や状況によって異なるということだ。


たった24年と数ヶ月の間生きてきただけでも、「今までで一番~~」を決めるのは難しいのだが、そういった問いかけの中で、俺にとっては特別なものがある。
『今まで読んだ漫画の中で一番面白かったのは?』
という問いかけだ。

これだけは即答できるし、この先生きていくうえでも決して変わることはないであろう。

そう…、その答えとはッ!!
『ジョジョの奇妙な冒険』だッ!!

日本語の単語の貧しさに絶望するほどだ!
『面白い』という言葉以上にこの漫画を表現する単語が見つからないッ!

中学生の時に、第3部を読み、なぜ俺の首筋には星型のアザがないのだッ!?と親を問い詰めた。そして、漫画好きの母親にパトロンになってもらうために、JOJOの面白さを熱弁。30分にも及ぶ説得の末、1巻から5巻までを買う分だけ出資していただいた。
お金を握り締め、自転車を駆った!薄暮の中、高鳴る胸の鼓動を抑えることのできないまま本屋さんに駆け込んだ。漫画コーナーをロックオン!紫の背表紙を左から5冊分鷲掴み、レジへ直行。汗だくのままJOJOを購入する俺を見て、レジのおっさんはニヤリと微笑む。漢の笑みだった。
「お納めくださいッ!」
購入した5冊を母親に奉納し、正座のまま親の反応を待った。
母は、ソファに腰掛け、ジョナサン・ジョースターとDIOの物語を読みふける。
眼差しは真剣そのものだった。呼吸をすることすら忘れてしまっているかのように見えた。

うるさいくらいの蝉の声、夕飯の支度中だったのだろう、コトコト音を立てる鍋。
暑いはずなのに、すこしずつ汗が引いていった。
外も真っ暗になった頃、ついに、5冊目が…、閉じられた…!

穏やかに、そして、熱く滾った心を必死に押し隠すように、こう言ったのだ。
母:『続きを買いに行きなさい。』
俺:『え?』
母:『続きを買いに行って来いと言っているッ!!』
俺:『Sir!!Yes!Sir!!』
母:『10分だッ!それ以上は待てんッ!!』

俺の心の声:『計画通り(ニヤリ)』


万札を受け取り、リュックサックを背負い、夏の闇夜の風となった。
ちゃんと全巻そろっているのだろうか?日焼けや折り目などないだろうか?
そんな心配も、杞憂であった。
先ほどの本屋の棚にはキチンとJOJOがそろっていた。
ビューティフルな状態でッ!

『やはりうまれ故郷はいい…ついてる』

………
……


こうして我が家に、後の俺のバイブルである『ジョジョの奇妙な冒険』が降臨なさったのである。
その夜、布団に入りながら、読みふける。
言葉通りの意味で、手に汗を握ったッ!
血液のビートを刻んだ!ハートが震えた!燃え尽きるほどヒートしたッ!


28巻まで読み終えたときのあの気持ちはいまだに忘れることができない。
晴れやかな気分っつ~んですかぁ?半端じゃない満足感っつ~んですかぁ?
そう例えるなら!
『最高に『ハイ!』ってやつだアアアアアハハハハハハーッ!』

現在ではもう100巻近くにも上る『JOJO』。
こうして俺と『JOJO』は出会っちまったわけだ。
文学作品であり、美術作品でもあり、人間賛歌というジャンルの音楽でもある。
もはや『漫画』というカテゴリーすらも超越したほどの作品。
読んでいない人は確実に人生を損しているッ!
確実!そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実なんだッ!



P.S.
中学の卒業文集に書いた将来の夢、『スタンド使い』。いまだ叶わずにいる。
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